口述試験本番のリアルな様子!

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口述試験の試験会場へ向かって

名古屋地区では05年度は愛知大学の名古屋キャンパスの講義棟で開催。

愛知大学 (aichi-u.ac.jp)

11階建ての建物で2012年に誕生したばかりの非常に新しい建物で、受験をする環境としては非常に良い雰囲気です。2次筆記試験と同じ会場で名古屋駅からあおなみ線で一駅のささしまライブ駅で下車の場所にあります。徒歩3分で駅からも近く、2次試験はアクセスが負担となることはなく、愛知大学は試験に集中できる環境で非常に良かったと記憶しています。

口述試験の受験表

試験は10時から16時までで、試験時間は10分間。他の人の受講票を見ると12分間隔で進行している様子。私の開始時間は午前1時00分からなので、おそらく昼一のタイミングで行われたのだろうと想定しています。

01~04班まで分かれていて、私は02班に属していました。

練習会参加の5名中4名が午後昼すぎに受講するということで、4名でTAC名古屋の校舎に午前11時30分に集合しました。もう1人の参加者は午前中に受験だとのことで別行動となりました。受験直後に午前中に受けていた参加者から試験会場の様子をLINEで連絡をもらえましたが、頭の固そうなおじいちゃんが面接官で結構アバウトな質問が多くどのような観点で答えようか迷ったとのことでした。さらに、TAC名古屋で集まった練習会参加者4名と雑談していると、SNSには受験を終えた受講生からぞくぞくと試験の様子や詳細がアップされています。

そうこうしているうちに、試験時間も近づいてきたので、会場へ移動することになりました。午前中の問題は出回るから、昼から問題文が変わるのではないか。昼一は試験官が昼食後一発目だから、最初から難しい問題が出ないのではないかなどを4人で噂しながら、名古屋駅からささしまライブ駅まで徒歩でもそんなに時間がかからないとのことで徒歩にて移動。

雨が降りそうなどんよりとした天気の中。名古屋駅を通過するときは、休日で楽しそうなカップルや働いているサラリーマンなどとすれ違いながら、本番の会場へと向かいました。

試験会場での本番を迎えるまで

名古屋駅から徒歩で15分程度歩き、目の前にたたずむ愛知大学のキャンパスを見ながら、2次筆記試験でも訪れた感慨深い場所で、また、ここにこれてよかったと感傷に浸ったりもしました。

会場の案内看板が見えるキャンパス入り口付近に到着。午後が始まる13時の20分前くらいには到着しましたが、4人の中でも開始時間のずれが若干あるため、13時ちょうどを予定している私ともう一人の2名で、試験会場へと向かうこととしました。残りの2人は20~30分の待ちがあるとのことで、少し待機するとのことでした。

エスカレーターをのぼり試験会場のある階につくと、目の前に受付がありそこで受付を済ませました。1~4班に分かれて、待合室となっている教室に通されます。

待合室には、口述試験をうける30人ほどの受験生たちが、午後からの面接を前に静かな面持ちでじっと席に座っている状態。模擬試験用紙がかばんに入ってはいるが、十分に準備はやったし、静かに気持ちの準備を整えるほうがよいだろうと、じっと呼び出されるのを待つことにしました。

13時になり、いよいよ昼の試験が始まります。試験の案内役の方が、入ってこられ、入り口付近で、「○○班○○番の方」と班の番号と受験番号の下四桁で順番となった受験生の呼び出しが開始されました。まもなくして、自分の番号が呼ばれ、席を立ち、カバンとコート、傘、受験票をまとめて持ちながら、案内役の人のそばへと向かいました。受験票を確認したのちに、面接会場となる教室の前に案内。椅子がありそこに座ります。中から呼ばれたら入ってくださいとのこと。

そこで待つこと1~2分。中からの声掛けとともにノックをして教室へと入ると、試験官が2名待ち構えていました。練習会で聞いたことや練習したことと同じ状況で、イメージ通りの状況にあせることもなく荷物を置き席に座り、いよいよ口述試験の開始。名前と生年月日を和暦で答え、1問目の質問がスタートしました。

試験本番と当日出された問題

当日に質問された問題は次に示す5問でした。

当日出た問題

  • 事例Ⅲ 高級旅館やホテルとC社が長年にわたって取引が行えて来た理由、きっかけもお答えください。
        ⇒想定問題になかったが、C社の強みと事業変遷を交えて回答。
  • 事例Ⅲ X社との協業でのC社の今後の事業展開におけるメリットはなんですか。
        ⇒TAC、タキプロ、LECの想定問題にあり。今後の内容は常套なので、問題なく回答できた。
  • 事例Ⅱ B社の強みは何ですか。
        ⇒タキプロの想定問題と同じ。事例企業のことが理解できていれば回答は容易。
  • 事例Ⅱ 女子野球部品を増やしていくには、どういう人をターゲットにしていくか。
        ⇒TACの想定問題に同じ内容の問題があり、それを思い出して回答。
  • 事例Ⅱ 実店舗に客を誘導していくための施策を教えてください。
        ⇒これは変化球。顧客との関係性強化ととらえて、それに関する施策を回答し乗り切る。

試験官からの投げかけられた質問に対しても頭の中で即座に意味を理解でき、もっとも懸念していた質問の意味を理解できずに言葉に詰まってしまうという状況も避けることができそうです。事例Ⅲを題材とした1問、2問と問題と回答が進んでいきますが、一瞬出てこないと感じることはあったものの、言葉にも詰まって何も答えられたという状態に陥ることはなく、事例企業のイメージを思い浮かべながら、なんとか言葉を絞り出していきます

事例企業がⅡになり3問、4問と進んでいくが、無理問答のような難問が飛び出てい来ることはないし、知識系の極難問題もでてきません。むしろ1問、2問より簡単になってないかとすら感じられるほど。4問目も答えを終え、これで終了かなと思っていたが、最後にもう一問質問がありました。

割と長めにしゃべっていたつもりだったが、時間が余っていたのだろうと思います。とはいえ、難易度が極端にあがることはなく、最後の質問も終了。試験からの終了のアナウンスとともに、席を立ち、挨拶をして試験会場を後にしました

一週間の短期間ではあったが、練習をなんどもなんども繰り返し行っていたおかげだろうか(練習の様子はこちら)、試験官との距離感や試験会場の様子もイメージ通りで、緊張を感じることはまったくありませんでした。質問と回答のテンポや回答内容の質も含めて、そんなにずれていなかっただろうと手ごたえを感じながら会場を後にしました。

机とその上に置かれた紙を前にしてシャーペンをもって記入していくという作業は日常の生活や本業でも経験をすることが頻繁にありますが、口頭で試験官を前にして話をするというのは、非常に久しぶりの感覚で、大変貴重な経験を行えました。普段味わえなかった状況を味わえただけでも中小企業診断士試験を受けてよかったと感じられる点です

平穏な日常生活の中で緊迫感や新鮮味をもって、ものごとに取り組んでいく体験をできたことは、それだけでも価値のあることだと思いますので、診断士試験を受けられたことに感謝しながら、前を向いて進んでいきたいと思います。

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